2017-05

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「代わり」発言の源は…

反発の向きもあろうがじっさいのところ、子どもを育てている最中の母親なんてものは、ウカツが服を着て歩いているようなものである。頭の中はいつも忙しい。子どもの鼻水は、きのうより悪化しただろうか? このまま様子を見ていて、放置親などと思われないだろうか? 晩ごはんのメインはまた豚肉と野菜イタメ的なものになるのだろうか? また中学生男子に「ウチのごはんってなんでいつも同じなの?」などと言われるのではないか? かといって魚にしたら「えーっ魚ぁ〜?」などとがっかりされるのではないか? 悩む。ちょ〜悩む。それはそうと、こんどの保護者会は性懲りもなくまた月初開催ではないか? 休めるわけもなくまたまたスキップせざるを得ないが、いいかげん無関心親とレッテルを貼られてるのではないだろうか? はぁ〜。ぶるっ。肌寒い。そろそろ衣替えをしないといけないのに、こんどの土日もまた用事で一杯。家の混乱状況もひどいのだがあれらを片づけたのちに秋冬物をタンスに納めるまでの工程を考えると気が遠くなる…何故私の人生はいつもいつも「ねばならない」に追い回されているのだろう…などと普段から頭の中が独逸文学みたいになってるというのに、卒園や入学などという大イベントの季節などは、その日常の上にありとあらゆることが押し寄せてきて、小さいことにひとつひとつこだわっていられず「とにかく無事に終わらせなければ!」と必死な思いなのが一般的な母親像というものであろう。

そんな中、周りから浮かないように子どものスーツやランドセルも揃えて、写真撮影も終わりほっとしつつもクラスに行く子どもを見送り、体育館のパイプ椅子に座って配られた資料を見ながらひと息ついていると、おもおもしいスーツ姿の教育委員風な人が現われ、「お子さんを入学させたのだから、あなたは本日からPTA会員となりました」と言われれば、普通は、「あ、そうか。保護者のことをPTA会員というのか」くらいの認識ではなかろうか。
そんな中で、「会員ってなんすか? 申し込んだ覚えないですけど」などと発言出来る母親がいたらなかなかの賞賛に値する。自分も含め、ちょっとやそっとではそんな疑問を呈そうという気にもならない雰囲気なのが普通だ。

業界(?)では有名なブログ「シングルパパはPTA会長」のコメント欄で、このようなことをうそぶいているかたがいらっしゃった。

>入退会が自由かどうかは組織の相手が知らせてくれないと知り得ないような秘密事項ではなく、一般常識でしょう?
>ちょっと考えればわかりますし、調べればいくらでもわかるじゃないですか。無知につけこまれたにしては不注意に過ぎると思いますね。


まあ、不注意、という点では否定のしようがないが、不注意に過ぎる、という断罪もなかなかに手厳しいものではなかろうか。言葉を選んではいるが「無知で馬鹿なだけ」と言っているも同然の印象だ。そうなると自動加入型PTAというのは「不注意に過ぎる人間=ばか」によってほぼ構成されていることになり、そんな団体を学校に住まわせといてだいじょぶなのか? という当然の疑問に帰結する。

私は日ごろからさんざんぱらPTAをこきおろしてはいるものの、さすがに「ばかの集まり」などとは考えたことはない。「だまされて義務と信じ込んでる人がたくさんいる」とは感じたことがあるが、その状態にしている責任者は先ほどの教育委員風のおばちゃんと、その舞台演出をしている学校だと考えている。つまり、「さすがにあんな風にセッティングされたら“入らなくても、やらなくてもいい”とは思い付かないよなあ」とおもっているのである。

そういう意味ではコンサバも被害者の一種なのであろうが、そのトラップにまたうまいぐあいにフィットしてがっちり義務ふうな味わいを出させているのが「母親の先天義務意識」である。
母親の先天義務意識というのは、説明するまでもなかろうが「母親は先天的に○○の義務がある」という女性による意識のことをそう書いた。かっこいい横文字の専門用語があるのかもしらんけど、私はそんなのしらんので、スシやスキヤキなどと同じくひらべったい日本語で書いてみた。同様の意識を男が持てばそれは男女差別とかというのかもしれないが、女性によるそれは男の言う「家事育児は女の仕事」などという大まかにして通り一遍のものではなく、乳幼児の頃で言えば
「赤ちゃんが泣きわめいているのにしらんぷり」
「幼児がショーウィンドウをぺたぺたさわってるのに注意しない」
「スーパーでお菓子を欲しがらせてしつけが悪い」
などに始まり、学童の頃で言えば
「子どもにハンカチを持たせてない」
「子どもの頭をねぐせのままにしてる」
「子どもに宿題をさせてない」
「子どもに1日30種類の野菜を食べさせてない」
「子どもがクラスメイトを殴ったのに謝りにも行かない」
「先生が暑い中家庭訪問なさってるのに冷たいドリンクも出さない」
などの実にこまごまとした保護者に対する非難の主語に、
「母親が」
という主語がいちいち内心で割り当てられる心理状態を指す。

そういう受託側(母親たち)の心理的ニーズと委託側の、こんな頭のいい人から指摘されてるような「みにくいほん音」がちょうどよくマッチングしたのが現在の自動加入型PTAだということができましょうかね。

さて、なにゆえに「先天義務意識」などというものをわざわざ指摘してみたいかと思ったかというと、それが発言として発現している場面にけっこうな頻度で出くわすからである。

一つの例として、発言小町のトピックス「夫婦ともにフルタイム激務でもPTA役員は断れない?」におけるハンドルネーム「あーあ」さんの、
あなたが家庭のために仕事時間としてる時間をほかの人はあなたのために、平等なくじで当たってしまったあなたの代わりに、なぜ使わなきゃいけないのかな、とかも考えます。
の発言を考えてみると、質問者である「ポポロ」さんがもし男性であっても同じ回答をするだろうか? と疑問に思わざるを得ない。
もし、ポポロさんが男性であっても同じ攻撃を食らうのであれば、PTAはとっくに「来やしない夫たちを罵る、不満で一杯の母親たちのたまり場」と化していてもよさそうなものであるが、そうはなっていないのであるから、やはりこれは質問者のボポロさんが女性であるから出てきた発言と考えて問題ないのではないかと思う次第だ。
そもそも、「他の親は働いて金を得ているのにその間に自分が“他の親の代わりに”無償の仕事をするのはバカらしい」という発想のなかでの「他の親」が男女問わないのであれば、PTAなど60年くらい前に「なにそれバカらしい」と多くの母親たちから投げ出されていても不思議ではないだろう。

同じく発言小町のトピックス「PTA、何がそんなに嫌なの?」における「こんにゃくサラダ」さんの発言はもっとズバリとした本音感が有る。
だいたい、(自分や家族のための)お金を稼いでいるから出来ない人の代わりに、こっちが無償で役員をするなんて嫌ですね。ただ介護や病気などで出来ない人の代わりはしてもいいと思ってます。
これもまぎれもなく、自分の夫や、余所の家庭の「ご主人」、もしくは同等の権利義務を持つはずの会員であるところの教師に向けられた「お断り!」発言ではないだろう。
「代わり」という言葉を2度も使い、文章の裏に「女性には先天的な義務がある」という前提をにじませているのがよくわかるのだ。

本来、あきらかに人権侵害であり普通であれば強硬な抵抗や不服従が一定割合で発生すべき「全員自動加入」というシステムが全国のPTAであまり抵抗なく受け入れられている現状は、やはり、「先天義務意識」の共有が根強いベースとなっている、ということなのであろう。

コメント

ぶきゃこ様 こんにちは!
moepapa様のところでぶきゃこ様のコメントを読んで
やっぱり、イケてるわぁ~v-343 と思って
久しぶりにこちらにきました。

もう、ぶきゃこ様に「ノーベルPTA平和賞」を差し上げたい!
多くの人がモヤモヤしながらも
明快な言葉で表すことのできなかった「先天義務意識」
それを、こうもわかりやすく説明できるなんて
素晴らしすぎます!

PTAとは何か? ということはもちろんですが
こういうことを、ちゃんと意識して話ができる人が
少なすぎて(ほとんどいない!)
学校とPTAの役割について意見しようものなら
「冷たいお茶を出さない母親」の目で見られるんですよねぇ~
(学校と先生を 意味もなくたてまつる主義の人多すぎ)

あぁ~なんか スッキリ♪
「先天義務意識」のなせる弊害、
「違法PTA」に匹敵する 言い当てたお言葉です!

追記) 私のまわりでは、「子供のえんぴつが ちゃんと尖っているか、前の晩に見るわよね、普通」という言葉もよく聞きます。

そんなの子供が困ってから 自分で気づけば十分ですヽ(`Д´)ノ

>だいたい、(自分や家族のための)お金を稼いでいるから出来ない人の代わりに、こっちが無償で役員をするなんて嫌ですね。ただ介護や病気などで出来ない人の代わりはしてもいいと思ってます。

では、WMが彼女に寸志を渡したとして納得してくれるかというと、NOだと思います。本心がにじみでても、本人も何を言いたいのか不明なまま感情任せの発言なのでしょう。保護者の半分が他人ごとですんでいるのが、忌々しいです、、、PTAでなく、おやじの会参加希望のhira-toorisugariでした。

皆様、コメントありがとうございます!

ガーラさん、不撓不屈の挑戦いつもお疲れ様です! ひたすら尊敬です!
子どもの鉛筆、ほぼチェックしたことない私です(^▽^;)ただ、低学年のうちはリビングに居させる主義なので、明日の用意で鉛筆けずり器を回しているかどうかは、なんとなく気配は感じてますけどね〜。
「鉛筆を削っておかなければいけない」こと自体が理解されていないようだと、指導は必要ですが、わかっていて怠っている場合は、おっしゃる通り自分が困れば十分だと思います。十分というより、困る体験が必要です。抜き打ち検査が母親の仕事になっちゃったら、体がなんぼあっても足りませんし、子どもも育ちませんわぁ。

などという御託をいちいち人に説明できるわけもないので、「放置母」ってことになってるのかもしれません、わはは。

「世間さまが許さない」という本を読んでいたら、日本的モラリズムの特徴を「ルール違反でない他人の行動をモラルを根拠として非難する」「ルール違反の行動をモラルを根拠に正当化しようとする」などが掲げられており面白いなあと思ったのですが、そういうモラリズムの中に「母親」のあり方も深く組み込まれているとしたら、「冷たいお茶を出さない父親は何故非難されないの?」みたいな疑問が「屁理屈」としてしか取り扱われないとしてもむべなるかな、ですね。

hira-toorisugariさん、寸志なんて渡したらそれはそれで、「親としての義務を金で済まそうっていうの?」と怒り出しそうですよね^o^;
私も入るとしたら、PTAじゃなくておやじの会がいいなあ。PTAおやじの会化をさまたげているのは「学校のお財布業務」や「教委や地域の下請け業務」と、「有志企画活動」「交流・啓蒙機能」がごったまぜになってる状況なんですよね。前者の是非はともかくとして、切り分けに取り組んでいる那覇市の識名小学校PTAの動向に、私は静かに持続的に注目しています!^o^

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ぶきゃこ

Author:ぶきゃこ
東京多摩地区。
会社員しながら4匹にエサやり中。
母親としてはもう相当数無理あり。
中2以来、ずっと重度の中二病。
ツイッターもあるヨ→@ bkk858

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