2017-10

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痛ましくて設置したくなる気持ちはわかる、でも…

前記事で書いた「ひそひそ活動」であるが、あながち揶揄するためにでっちあげた丸っきりのフィクションでもなかったりする。
このURLに貼り付いている写真をみたとき、これはCG(とまでは行かなくても、写真と作成画像の組み合わせ)なのかなと思ったのだが、本文を読むとどうもこの看板が京都府亀岡市に実在しているようなのだ。


亀岡市の悲惨な事故は私も承知しているが、承知しているからこそ、この看板設置にいろいろな意味でのやるせなさを感じてしまう。
子どもが事故に遭わないで欲しい、子どもの登下校時間は出来れば車が通行しないで欲しいという気持ちは重々私も理解できるつもりだ。しかし道路は公共物である。もしそのような願いがあるなら、公共の目線で、公共の手によって通行制限を加えられるよう働き掛けられるべきではないだろうか? PTAは他人様に「進入ご遠慮下さい」などと看板立てられる権限などどこにも持ち合わせていないはずだ。
公園やスーパー、デパートなどの身障者用駐車場は多くの場合埋まっている。こう書くと「モラルのない人が…」という話をはじめる人もいそうだが、私は基本的には高齢者が増えたのだと理解している。
わざわざ身障者用駐車場の話を持ち出すまでもないかもしれないが、自動車は多くの人にとって必要な移動手段だ。子どもが轢かれたくないからといって「通っちゃ駄目!」はいかがなものだろう。「ご遠慮下さい」を(おそらく)丁寧な言葉のつもりで使っているPTA文書もよく見かけるが、こんなに上から言葉もない。
そもそも、子どもというのは、登下校だけ安全を守ればいいのだろうか? 子どもにかぎらず、登下校に限らず、人間の生活は、車の通行する道路とともにあるのだ。子どもに必要なのは車を察知し車の危険から身を守る術の修得である。私が「集団登校」について、子どもの判断力・注意力・集中力の訓練チャンスを奪い、社会にも迷惑であるという理由、また、いざ事故発生時は人数的にも、退避スペースが少ないという点からもリスクの膨張が半端ないという理由などから反対の立場なのは、もうすでにあちこちで書いている通りだ。

子どもを事故で奪われた人の心痛を思うと、まがりなりにも「事故防止のつもりの運動」を批判するのはやりきれないのだが、やはりそれでも「だから自動車が入っちゃ駄目」は、間違っていると言わざるを得ない。
自動車は、必要がある人が必要があって乗っているのである。そこが通れなければ別のルートを通れば良い、というかたちで解決できる人ばかりではない。その人たちに不便や損害を与えて「子供たちのためよ」と謝りもしないPTAとは何なのだろうか?
どうしても必要のある人がやむを得ず車で通行し、保護者や児童や近所の人に迷惑そうな顔で見られたら、PTAは責任を取るのだろうか?
そして、これはPTA批判の際にちょくちょく言っている事だが、この看板に不服がある人も、連絡先がないからそれをつたえることができないのである。
この看板は、(たぶん下部に小学校名ないしPTA名称が入っているから)全体撮影されていないのだと思うが、下部に責任者名や連絡先は絶対にない。断言していい。

もっと細かいことを言えば、この看板に表示されている進入禁止時間帯というのは、どういった根拠で算出されたものなのだろうか?
公的財産を国民が享受することを手前勝手に制限する(ことを主張する)以上、少なくともそれを最低限にするなどの配慮は必要だと思うのだ。その主張が地域社会に受け入れられるかどうかはひとまず置くとしても。
まず、7:30〜8:30という登校時間設定であるが、まさか「このあたりで適当でよかんべ」と決められたものではないと思うが、それにしてもアバウト過ぎないか?と思う。
私はまがりなりにも8年間「朝の旗振り」手伝いをしていたのだが、同一ポイントで同一学校児童の通過する時間というのは、そうとう幅広めに見積もってもせいぜい30分である。
この看板、まさか同一版下で30枚ぐらい制作し、市内のあちこちに置いて市内の学校の児童全体対象に通行制限してるわけではないよね? もしそうなら1枚ずつ時間帯をずらして作らなければおかしいから製作費が異常に高くなってしまうし、そんなに広範囲に制限したら当然苦情になる。そうではなくて、学校周りの生活道路に絞って設置しているんでしょうたぶん? だったら、始業時刻にもよるが1時間は幅ありすぎじゃないだろうか? ここには、「子どもの安全さえMAXで守れば、他の社会構成員が不便な思いをしても知ったこっちゃない」という傍若無人な姿勢が透けて見える。
また、下校時間の設定も謎。最もケアが必要な低学年の下校時刻はもっと早いはずなのに、なぜ15:00からなのだろうか? ここでも、「そんなに長く(あるいは早くから?)通行制限できない」という、「いきなり異質な判断基準を持ち出して、矛盾した結論を正当化する」というPTA活動の特色ともいえるものがにじみ出ている。

最後に、この看板設置の動機となったと思われる亀岡市の暴走事故であるが、未成年の無免許かつ居眠り運転であり、進入禁止の看板設置は同種事故防止対策にはまったくなっていないことを付け加えておこう。
市は市で無論、交通安全対策をやっている。
第9次亀岡市交通安全計画 (平成23年度~27年度)
平成25年6月まちづくり委員会資料「通学路の安全確保に向けた取組結果について」

どちらにも、車両進入制限という施策は、案としてすらないようである。

ハードウェア整備以外の点で、暴走系事故のリスクをいくばくかでも下げたいなら、まずは「公道を集団で移動する」という危険な習慣をやめることが先であろう。

コメント

効果のほどは?

通学路の看板、いろんなところにありますよね。
うちの近所にも大型ショッピングモールが出来て通学路が抜け道なので、今まで道の真ん中を歩いていても車に出会うことがなかったのに、今では車が多く事故も心配になってきました。

対策できないかということでいろいろ調べてみたのですが、道路標識として設置されている「スクールゾーン」は学校から半径○mであるとか、いろんな条件があって、かなり厳しい(違反すると反則金などもある標識ですからね)
注意を促す看板は道路管理者に許可を得れば自由に設置できます。

ということは、スクールゾーンの設置が難しいところに「看板」ってなるんですかね。

ちなみに、うちの近くに「スクールゾーン」設置で時間指定で一方通行になるところがありますが、時間は「7:30~7:45」です。本当に必要な最低限ってことです。子どもが事故にあって欲しくないというのなら、この時間内にこの場所を通るように子どもを指導するべきだし、その努力をしているのなら、ドライバーも協力しましょうってなるんじゃないかと思います。それにこの標識は無視すると反則金の対象になります。

一方自治体が「大型車の進入お断り」という看板設置を、「(指定車以外)大型車進入禁止」の道路標識の下に設置しました。あほですよね。自治体の看板なんて無視に決まってるやん。5万円もかかりましたけど(怒)

さやさやさん、コメントありがとうございます!

そうなんですよね、真剣に通行を止めたいならスクールゾーン指定に向けて取り組むというのがまともな活動でしょうね。
「注意を促す」や「お願い」であれば、もうちょっと書き方があると思います。
なぜなら、禁止口調の強いものであれば一般人の目には「違反」したと映り、二次被害になるからです。
もしもあの看板設置道路内に居宅があり、毎日車で通行しなければならない人がいるとしたら、不快な気持ちになると思います。
「まずは子どもに交通ルールを教えて、道路でフラフラしないようにしつけるのがアンタらの仕事じゃないのか」と思うのではないでしょうか?

自治体の看板、本当にあほですね。通る人通る人に「馬鹿みたい」と思われていなければいいのですが…。自分のお金じゃないと、そんなものにもポンと5万円出せるんですね^o^;

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ぶきゃこ

Author:ぶきゃこ
東京多摩地区。
会社員しながら4匹にエサやり中。
母親としてはもう相当数無理あり。
中2以来、ずっと重度の中二病。
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